裏天外魔境

小ネタ

ゲーム中のバグや気付きにくい現象などを、確認できた範囲で列挙しています。

目次

伊勢神宮の暗黒ラン切断
天人の登録ミス
魔海城の鳥居堂三郎バグ
土偶ロボのショートカット
カブキ連れ回し
ボスキャラクターの技値
技減らし天狗
未使用システムメッセージ
タイクーンのレア台詞
謎の行商人
マントーの断末魔ボイス
ボスキャラが持っている道具・武具
砂神城の表示バグ
嘆きの谷の霊体バグ
卍丸&カブキ行動不能バグ

伊勢神宮の暗黒ラン切断

暗黒ラン切断
伊勢神宮の暗黒ランのすぐ真下の神社に入り、画像の場所を調べると、
聖剣の有無に関わらず自由に暗黒ランを切断・復活できるという、有名なバグ技です。
(ただし、聖剣で斬った後に復活させることはできません)
明らかにデバッグ用の処理を潰し忘れたものと思われます。

この技を実行すると、次のような現象が起こります。
ただし、和歌山町の変身対決を終える前に、このバグを利用してカブキ離脱まで進めてしまうと、
正常なプレイを続行することができなくなってしまうので要注意です。
(詳細は「カブキ連れ回し」の項目をご覧ください)

天人の登録ミス

伊勢の暗黒ランを切った後、火多の藤原峠から京の国に入ると、
なぜか『天人』の移動先リストに京が登録されません。

特定の村が『羽衣』に登録された時に『天人』に国が登録される仕組みの為、
事後でも伊勢の山城村に入ればきちんと登録されます。
京を飛ばして近江が登録された
山城村に入らないうちに逢坂峠まで到達すると、このように近江が先に登録されます。
ゲームクリアまで京を未登録にすることもおそらく可能です。

魔海城の鳥居堂三郎バグ

三郎バグ
右のガーニンを倒す前に、聖剣『鳥居堂三郎』が出現するはずの場所を調べると、
入手イベントが発生した後にフリーズしてしまうバグです。
他の城では、ボスを倒す前に聖剣の出現場所を調べることはできないため、
このような現象は起こりません。

土偶ロボのショートカット

土偶ロボで通り抜け
土偶ロボから画像の位置で降りて前進すると、足下村の右側に入ってしまうバグです。
これによって黄昏洞の一部分をショートカットすることができます。
当然ながら土偶ロボを持ってこなければならないので、それなりに面倒な点もあります。

カブキ連れ回し

暗黒ラン切断」バグを利用することで、本来越前で外れてしまうカブキを連れ回すことができます。

まず神タタの船を入手する程度までストーリーを進めてから、
バグを利用して越前まで行き、カブキをメンバーから外します。
カブキ脱退
その後、カブキが居ない状態で和歌山町の変身対決イベントを発生させます。
カブキ不在の変身対決
すると、イベント終了後にカブキがメンバーに復帰します。
カブキ復帰
これにより、越前以降の冒険をカブキがいる状態で進めることができます。

ただし、ドンデン山の地獄巡り、大江山崩壊、馬鹿野城の三博士登場シーンなど、
本来居ないはずのカブキが居会わせることでフリーズする場面が少なくないため、
カブキを加えた状態で正常にストーリーを進めていくことはできません。
あくまでもお遊びの範疇として試してみる程度が賢明です。
その際、くれぐれも誤ってセーブしないようにご注意を。

ボスキャラの技値

ボスキャラは、ザコキャラと同様に最大技値のパラメータを持ってはいますが、
戦闘中は毎ターン技値が全快します(正確には技値の下位バイトがFFになります)。

例えば死神将軍は、最大技値が 8 なので、本来『花嵐』が一度しか使えませんが、
実際には4回まで使ってきます(4回で打ち止めなのは別の設定によるものです)。

一番わかりやすいのが『宿木』を使用した場合です。
ザコキャラの場合は技値の分だけ吸収するとそれ以降は吸収できませんが、
ボスキャラの場合は際限なく吸収し続けることが出来ます。
もっとも、あまり効率は良くないので、実用性があるかどうかは疑問ですが…。
ヨミから技の力を奪う
この通り、最大技値が 0 のボスキャラからも問題無く吸えます。
ただし、一度も行動していない内はまだ初期値のままなので吸えません。

技減らし天狗

各地に存在する技減らし天狗は、任意の巻物の消費を下げてくれる頼もしい存在ですが、
実は彼らに消費を減らしてもらった巻物は、敵が使用する場合にも消費が減っています。

通常、この仕様を気にする必要はほとんどありませんが、
これによって通常では使用しない術を使ってくるザコキャラが確認されています。

地底警察

地底警察は、『紫電(消費 26)』が行動として用意されていますが、
技値が 20 しかないため通常は『紫電』を使ってくることはありません。
そこで、上記の仕様を利用して『紫電』の消費を 20 以下にしてやることで、
地底警察が「イナズマを呼ぶ」ところを見ることができます。
地底警察はイナズマを呼んだ!!

超絶真珠男

超絶真珠男は、『子忘(消費 11)』が行動として設定されていますが、
技値が 10 しかないため『子忘』を使ってくることはありません。
こちらはゲーム進行の都合上、技減らし天狗に出会う前しか遭遇できないため、
実質的に没要素となっています。
超絶真珠男は怪しい光を放った!!

所感

これらは単純な技値の設定ミスか、あるいは技を用意したものの使用させない方が
ゲームバランス的に良いと判断され、敢えてそのように設定されたのか不明です。
個人的には、地底警察は前者、超絶真珠男は後者のような気がします。

未使用システムメッセージ

技が足りないのに巻物を使おうとした場合、通常はメニューの時点で弾かれますが、
メニューを通った後に、何らかの原因で技値が足りなくなった場合の
メッセージが用意されています。
技の力が足りなかった
なぜこのようなメッセージが存在するのかは不明です。
敵キャラや『乱れ』状態のキャラなどが使えない巻物も使おうとする仕様が想定されていたか、
あるいは、プログラマがとりあえず念を入れて設定しておいたのかもしれません。

また、『金髪がつら』装備時の謎の仕様も用意されています。
金髪がつらの呪い
『金髪がつら』の呪い効果は「装備中の技消費が倍増する」というものですが、
倍増した消費値に足りなければ、普段と同様にメニューで弾かれますので、
このメッセージも見る機会はないと思われます。

このメッセージの存在理由について推測しますと、
開発中の仕様では通常の消費値が足りていればメニューでは弾かれず、
使用後にこのメッセージが出る仕様であったか、
あるいは『金髪がつら』の呪い効果自体が製品版と異なり、
「ランダムで巻物の効果が無効化される」というものだった、などが考えられます。

タイクーンのレア台詞

石にされたタイクーンには、期間限定の台詞がいくつかあります。

大タタの船について

京都に入った直後〜大タタの船入手までの期間限定です。
レアセリフ1

花の御所について

出雲の暗黒ラン切断〜長門の暗黒ラン切断までの期間限定です。
レアセリフ2
これらは聞けるタイミングを逃すと初期のメッセージに戻ってしまうため、
変化すること自体を見逃してしまいがちです。

謎の行商人

尾張の犬山町の茶屋には、謎の行商人が登場することがあります。

行商人が登場したとき

行商人出現
この行商人ですが、設定ミスのため、普段からこの場所にいる女性と
出現位置が重複してしまっているため、話しかけることができません。
(卍丸の方を向いてくれないことからも分かります)

普段からいる女性

普段はこの女性が居る
こちらが普段からいる女性です。
上の画像と同じ台詞であることが分かりますね。

謎の行商人の売り物

さて、これで終わっては面白みに欠けるので、特別にお願いして
行商人に隣の座布団に座っていただきましょう。
商品リストを見てみると、間違いなく尾張のランダム行商人の品揃えですね。
よりレアリティの高い「鉄はちがね」と「徐福の剣」が売っていませんが、
攻略本や“歴戦の記録”さんの行商人データと一致していることが分かります。

マントーの断末魔ボイス

マントーの断末魔のボイスは、実は4種類存在します。
マントーの断末魔ボイスの種類
No. 画像 ボイス
(1) マントー マントー
(2) マントー
(パワーアップ装置切れ)
マントー(パワーアップ装置切れ)
(3) スーパーマントー スーパーマントー
(4) スーパーマントー
(パワーアップ装置切れ)
スーパーマントー(パワーアップ装置切れ)
(5) ウルトラマントー ウルトラマントー
(1)マントー及び(3)スーパーマントーには自動回復があるため、
通常プレイで倒すことは困難ですが、(1)には専用ボイスが用意されています。

ただし、(1)を倒してしまうと(2)の戦闘が省略されてしまうため、
この場合、Bのボイスが聞けません。なかなか不思議な仕様です。

ちなみに(3)は(4)と同じボイスなので、頑張って倒すメリットはあまりありません。
同様に(4)の戦闘が省略されるので、普段と違う流れを見ることはできますが。

ボスキャラが持っている道具・武具

本作では、戦闘終了後に道具・武具を落とすザコキャラ(道具53体、武具19体)がいますが、
内部データではボスキャラもアイテムドロップについてのパラメータを持っており、
一部のボスキャラには実際にデータが設定されています。

ただし、実際のゲーム中では、ボスキャラのこれらのパラメータは参照されないため、
ボスキャラは通常、道具・武具を落とすことはありません。
ボスキャラのアイテムドロップ設定
名前 道具・武具名 落とす確率
メズノ王 養老丸 6/256
夜の暗殺者 夜の霊薬 8/256
魔将パジャラ 反魂丹 8/256
三途のマンタ 神鳴刀 3/256
剛天明王 回天丹 256/256

所感等

夜の暗殺者は『夜の霊薬』なのは、さもありなんといったところですが、
影の暗殺者は『影の霊薬』かと思いきや何も設定されていません。

魔将パジャラの『反魂丹』は、店売り(ランダム効果)のものです。

『神鳴刀』は、落とすザコキャラが2体もいるのですが(『母なる病巣』『紫色の接吻』)、
三途のマンタのドロップにも設定されています。この時点で、普通は『火祭りの剣』を
持っているでしょうからまったく嬉しくない上に、確率も異様に低いです。

剛天明王の『回天丹』は惜しいですね。

余談

ザコキャラもボスキャラも共通の議論ですが、「アイテムドロップが設定されていない」とは、
アイテムドロップのパラメータ(3byte)が全て「00」という数値であることを言います。

しかし、これは落とす確率も「00」になっているから私がそういう判断をしているだけであって、
厳密にいうと、種別「00」は武器であることを示し、武器ID「00」は『手製の竹光』を示すので、
“『手製の竹光』を0/256の確率で落とすキャラ”というのが正確なデータの見方になります。

砂神城の表示バグ

砂神城のマダム・バーバラ&デューク・ペペを倒した後、聖剣『大霊院女彦』を取らずに
砂神城から脱出し、再度入城すると、画像が正常に表示されません。
砂神城(画像乱れ)
ただし、表示がおかしいのはこのシーンだけで、城内は正常です。
プレイを続行する上で特段問題は生じないと思われます。

嘆きの谷の霊体バグ

嘆きの谷で絹の鬼道『霊体』を使用すると、終了後になぜかグラフィックが
ラージスケールに変化するというバグです。

嘆きの谷は、本来、スモールスケールですが…。
スモールスケール
霊体を使用してみます。
霊体
元に戻ると、何故かキャラがラージスケールに。
ラージスケール
イヒカの村に入った際のラージスケールの画像データを予め読み込んでいるために
このようなバグが発生するのだと思われます。

卍丸&カブキ行動不能バグ

複数のボスが出現する戦闘で、最後の一体以外を「義経斬」「体当り」「大振り」のいずれかで倒すと
発生するバグです。条件に該当する戦闘は次のとおりです。
上記の条件を満たすと、以後その戦闘中において、次のような挙動が生じます。

卍丸は 締めつけている!! ハングアップ

なお、極楽と絹の二人で残りの敵を倒すことができれば、戦闘は問題無く終了します。