裏天外魔境

巻物等の持続時間に関する調査

序論

本作には様々な巻物や特殊技が存在し、中には一定時間効果が持続するものもあります。
力王や城壁がすぐ切れて泣きを見たり、陽炎が長続きして喜んだりするのは天外IIユーザーの常。
追風の効果もどれほどのものか、いまいち良く分からない…。
というわけで、今回は、持続時間について調査してみました。

持続しうる状態

持続時間は、「持続しうる状態」について各キャラごとに独立して管理されます。
これは、火の一族、根の一族、NPCの全てに共通です。

「持続しうる状態」には、以下の33種類があります。
(なお、「岩戸の盾」「悪態」「幽鬼」「鬼怒」は、異なる管理方式を取ります)
子忘 母忘 麻痺 月寝 星寝  凍竜 地獄 人形 乱牛 反射 山彦
城壁 結界 胃液 残火 胴締め 石蛇 金剛 冬枯 火蛇 力王 月光
月読 水鏡 風蛇 泥虫 陽炎  花咲 仏滅 追風 千湯 万湯 文殊

持続時間の決定方法

今回の調査で判明したのは、“持続値”の存在と仕組みです。
ある状態になった時、その継続時間の指針となる一定の数値(持続値)がセットされます。

持続値は、術や技をかける側とかけられる側の段差に応じて変化します(味方同士も同様)。
段差(かけられる側の段 - かける側の段)と、持続値との対応を下表に示します。
表1 持続値
持続値に
よる分類
段差とセットされる持続値の対応
-5以下 -4 -3 -2 -1 0 +1 +2 +3 +4 +5以上
223 223 223 223 221 212 203 194 187 177 168
223 223 223 218 209 203 194 187 179 171 164
209 205 199 194 188 182 176 170 165 159 155
194 191 185 182 176 173 167 162 158 153 149
188 184 179 176 171 167 162 158 155 150 146
表2 持続値による各状態の分類
分類 状態
A(長続きしやすい) 金剛
B(やや長続きしやすい) 石蛇、力王、風蛇、花咲、追風
C(平均的) 火蛇
D(やや切れやすい) 山彦
E(切れやすい) 城壁、結界

持続値の性質

表1から、自分を基準として±5段の範囲内で、相手の段が低いほど持続値は大きくなり、
相手の段が高いほど持続値は小さくなること、そして最大値が 223 であることが分かります。

この持続値の扱われ方についてですが、あるキャラが特定の状態に陥った瞬間に、
相手との段差とその状態の種類から、上表にしたがって持続値がセットされます。

その後、該当キャラのターンが初めて回ってきた時点で、持続値は 「まず128 減少」します。
その後、「毎ターン 5 ずつ減少」し、「0 になると強制的に状態解除」となります。

また、「持続値はターン開始前の持続確率」としても用いられます。
したがって大抵は 0 になる前に解除されてしまいます。

実際の動作を例を挙げて順序立てると、以下のようになります。
0.59段の絹が 60段の卍丸に金剛をかける
  段差 +1 の金剛なので持続値は 203

1.卍丸のターンが回ってくる(1回目)
  このターンの持続率は 203% なので確実に持続
  初回ターンなので持続値は 128 減少し、75 となる
  卍丸のコマンド入力

2.卍丸のターンが回ってくる(2回目)
  このターンの持続率は 75% なので運次第で解除
  継続の場合、持続値は 5 減少し、70 となる
  卍丸のコマンド入力

3.卍丸のターンが回ってくる(3回目)
  このターンの持続率は 70% なので運次第で解除
  継続の場合、持続値は 5 減少し、65 となる
  卍丸のコマンド入力

(……延々と継続し続けたとする)

15.卍丸のターンが回ってくる(15回目)
  このターンの持続率は 5% なので運次第で解除
  継続の場合、持続値は 5 減少し、0 となる
  持続値が 0 になったのでこの時点で強制解除
  卍丸のコマンド入力
このような仕組みになっているため、どのような状態についても、
一度も行動しない内に効果が切れることはありません。

また、1つの効果は最長で19ターン継続する可能性があります。

追風の効果

「追風がかかっているキャラが使った術や技」による持続値は、一律 +25 されます。
すなわち、毎ターンの解除率が 25% 下がり、最大持続ターン数が 5 ターン延びます。

ただし、持続値は 223 が最大値なので、恩恵が小さい場合もあります。
特に、普通に使用した場合の持続値が 223 であれば、追風を使う意味は全くありません。

総括

追風の巻物は、短命の術ほど有効。しかし、結局どれだけ続くかは運次第