裏天外魔境

状態異常の不思議

序論

今回の調査は、状態異常についてです。

ここで言う状態異常とは、状態メニューや画面上部の簡易状態ウィンドウに表示されるものを指します。
大部分の巻物(冬枯、地獄)など、状態異常名が表示されないものは含みません。

状態異常の種類

状態異常は、単一のバイトによって管理されており、以下の8種類が存在します。
状態異常一覧
状態名 表示 効果 対応する巻物 戦闘終了時 一定歩数解除 表示優先順位
正常 健康 -
体減少 色のみ1.5
酸 体の力が減少 持続 有り 7
毒 技の力が減少 持続 有り 8
忘れ 忘れ 巻物使用不能 子忘、母忘 持続 有り 6
乱 攻撃対象未定 乱牛 解除 無し 5
眠り 眠り 行動不能 星寝、月寝 解除 無し 4
麻痺 麻痺 行動不能 持続 有り 3
凍り 凍り 行動不能 凍竜 解除 無し 2
瀕死 瀕死 持続 有り 1

単独の状態異常と、巻物の効果としての状態異常

状態異常には、『酸』や『毒』や『麻痺』のように常に単体で効果があるものと、
『忘れ』や『眠り』のように、本来は巻物の効果であるが、別の理由から用意されているものがあります。
どういうことか分かりやすいように、ゲーム中の現象を挙げてみます。

カブキに『母忘』 カブキ術を封じられる 『忘れ』表示に
濡れ髪によって『母忘』をかけられ、『忘れ』になったカブキ

戦闘突入
戦闘終了後、『忘れ』が回復しないまま、再び戦闘に突入

『忘れ』のまま 『子忘』が解ける
当然『忘れ』状態のままだが、なぜか数ターン後『子忘』が解ける

すなわち、戦闘中の忘れの効果は『母忘』『子忘』による巻物持続時間で管理されていて、
“状態視認”及び“移動中の管理”のために『忘れ』のフラグが用意されていることが分かります。

考察

戦闘が終了すると、巻物持続時間は解除されてしまい、巻物による状態異常の原因が不明になります。

そのため、戦闘開始時に『忘れ』状態だと、とりあえず『子忘』がかかります。
別に『母忘』でもいいと思いますが、とにかく何らかの巻物持続時間を設定してやらないと、
その戦闘中は永久に『忘れ』が自然治癒しなくなってしまうからです。

はまぐり姫の罠によって眠ったとき、戦闘開始後に『星寝』の効果が切れたと表示されますが、
あれも仕組みは同じで、『眠り』の状態異常のまま戦闘開始すると無条件で『星寝』がかかります。
自分で勝手に寝たはずなのに、『星寝』扱いされるのはそういう理由です。
もっとも、『眠り』は戦闘終了時に解除されるので、他に同一の現象を見る機会はありません。

なお、対応する持続時間が存在しない『酸』や『毒』については、
清涼丸や青松などで回復しない限り、戦闘中は永久に回復しません。

『麻痺』については専用の持続時間が用意されています。

以上のことから、状態異常は、次の4種類に区分することができます。
状態異常の区分
フラグのみで管理されるもの 酸、毒、瀕死
専用の持続によって管理されるもの 麻痺
戦闘中は巻物の持続に依存するが、歩行中は単独で管理されるもの 忘れ、眠り
巻物の持続にのみ依存し、状態を視認するためだけのもの 乱、凍り

総括

『乱牛』に対応する状態異常があるのに『地獄』が無いのが不思議